緑内障

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緑内障が気になる方へ緑内障が気になる方へ

緑内障

当院では、緑内障の早期発見・早期治療に力を入れております。
人間の眼の中には、房水(角膜や水晶体をきれいにしたり、栄養を与えるもの)という透明な液体が絶えず流れています。眼圧とは眼の硬さのことですが、その硬さがほぼ一定であるのは、この房水のバランスが良く保たれているからです。

房水の流れが悪くなり、溜まってくると、眼圧が高くなります。上昇した眼圧により視神経が圧迫され、障害を受けると、その部分の情報が脳に伝わらず、視野が欠けたり狭くなったりするのです。

「眼圧が正常なら安心」ではありません!

かつてはこの眼圧が高いことが緑内障の原因と考えられていましたが、眼圧が正常範囲であっても緑内障に罹患している方が多いことが近年わかってきています。
眼圧の正常範囲はおよそ、10~21mmHgですが、その人の視神経の強度によっては、正常範囲内の眼圧でも上記のような症状が起こることがあります。これを"正常眼圧緑内障"と言います。

2000年から2001年に岐阜県多治見市で行われた、40歳以上を対象とした眼科検査(多治見スタディ)では、なんと20人に1人の割合で緑内障の方が見つかっています。さらに驚くことには、その半数が"正常眼圧緑内障"でした。

緑内障が怖い訳

緑内障

どのような病気でも、大概は自覚症状というものがありますが、緑内障の場合は眼が痛いといった症状なども無く、初期の段階で自分で気づくことはほとんどありません。「視野が欠けたように感じる」という症状が一般的に知られていますが、初期の段階では、視野の外側から少しずつ欠けていくので、気づきにくいのです。

緑内障の患者様は、全国に400万人強と言われています。しかし実際に治療を受けているのは、そのうちのわずか20%であり、毎年2,000人以上の方が失明の危機にさらされています。
しかも70%の方々が「自覚症状が無かった」と報告されています。

1年に1回、最低でも3年に1回は定期検査を!

当院では、区の健診などあらゆる機会に、早期発見の努力をして参りたいと考え、そのために必要な最新機器を揃えており、即時に検査結果の画像をお見せしながら説明させていただいています。
一回の検査で「異常無し」であっても、これから先も「ずっと大丈夫」ということではありません。1年に1回、最低でも3年に1回は定期検査を受けましょう。

緑内障の検査緑内障の検査

視野検査

視野検査は、緑内障の進行度合を調べるのに重要な検査です。
初期の緑内障は中心部位から15~30度以内に視野の異常が出始め、末期になるまで中心部の視野が保たれます。また、視野検査には以下の3種類に大別されます。

眼圧測定

角膜に空気やセンサーを当てて眼球の固さ(眼圧)を測ります。正常値は10~21㎜Hgですが、緑内障の場合は、21㎜Hg未満なら問題無いというわけではありません。
視神経の減少が停止するレベルまで下げるように治療していきます。

隅角検査

眼圧が高いとわかったときに、その原因を調べる検査です。
隅角の状態を調べ、隅角が十分に広ければ開放隅角緑内障(隅角が見かけ上は開放しているにもかかわらず、房水の排出口である線維柱帯とその奥にあるシュレム管と呼ばれる場所が目詰まりを起こし、房水の排出がうまくいかず、眼圧が正常値より高い病態)、狭ければ閉塞隅角緑内障(角膜と虹彩との境目にある隅角が虹彩で塞がれ、房水が目の外へ流れなくなって眼球内に溜まり、目の中の圧力が上昇する病態)です。

眼底検査

視神経の減少により眼と脳を繋ぐ視神経乳頭という部分のくぼみ(陥凹)が大きくなっていくため、そこを直接確認する検査です。
視神経乳頭の変化は視野の異常よりも先に現れますので、緑内障の早期発見、特に眼圧に変化が現れない正常眼圧緑内障の診断に有効です。

緑内障の治療緑内障の治療

1. 薬による眼圧コントロール

まずは、薬で眼圧をコントロールします。急性緑内障の治療では手術が第一に選択されますが、慢性緑内障で視野異常が進行していない場合は点眼薬での治療をします。
緑内障のタイプや症状、視野異常の重症度によって2~3種類を併用することもあります。点眼薬だけで効果が不十分な場合には、内服薬を併用することもあります。点眼薬には、主に以下の5種類があります。

次に、急性緑内障の場合や薬物療法(点眼薬や内服薬)での眼圧コントロールが不十分な場合は、レーザー治療や手術を行います。

2. レーザー治療

レーザーを虹彩にあてて穴を開けたり、線維柱帯にあてて房水の流出を促進します。比較的安全で痛みも無く、外来での手術が出来ますので、入院の必要はありません。

3. 手術

房水の流れを妨げている部分を切開し、流路を作って房水を流れやすくする方法や、毛様体での房水の産生を抑える方法などがあります。
手術後には若干視力の低下することがありますが、眼圧は十分に下げることが出来ます。

医院概要医院概要

医療法人社団福地会 福地眼科

所在地
〒156-0057
東京都世田谷区上北沢3-20-22
電話
03-3304-5586

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